不妊治療で行う検査
当院では必要な検査を必要な時にのみご提案させて頂いております。
自費の検査は、患者様のご希望をお伺いいたします。また、他院でのデータをお持ちであれば当院での検査が不要な場合がございますので、初診時にお持ちください。
経膣超音波
経膣エコーにより、卵胞の発育や排卵を確認、卵巣や子宮の異常がないかをお調べいたします。
血液検査
- ホルモン値
- 卵胞刺激ホルモン (FSH)、黄体形成ホルモン (LH)、卵胞ホルモン (E2)、黄体ホルモン(P4)、プロラクチン (PRL)といった妊娠に重要な役割をしているホルモン値を測ります。
当院では迅速に約40分にて結果をお返しします。
- 抗ミュラー管ホルモン(AMH)
- 卵巣の中にある、これから育っていく卵胞(発育卵胞・前胞状卵胞)の顆粒膜細胞から分泌されるホルモンで卵巣機能評価の指標とされています。AMH値が高いと卵巣内にこれから育つ卵胞がたくさんあると考えられ、AMH値が低いとこれから育つ卵胞が少なくなっていると考えられます。
- 抗精子抗体
- 抗精子抗体を持っていると、膣内に射精された精子を異物として認識して攻撃してしまうため、精子の運動性を止めてしまい、精子が子宮内へ侵入できず、受精が行うことができません。
- 性感染症
- 性交渉によって感染することが多い、梅毒・エイズウィルス(HIV)・肝炎ウィルス(B型肝炎 C型肝炎)を調べます。また、淋菌・クラミジアに関しては、内診台にておりものを採取して検査します。
クラミジアによる炎症は卵管の癒着や閉塞の原因にもなります。
早めの検査、治療をおすすめいたします。
精液検査
ご主人に、ご自宅または当院の採精室にて精液を採取してもらいます。顕微鏡にて、精子濃度・精子運動率・正常形態率などを測定します。
- 精子濃度や運動率が低い方タイミング法ではなく人工授精 (AIH)や体外受精・顕微授精をおすすめいたします。
ご希望により漢方薬での治療も可能です。
卵管通水検査
卵子と精子は卵管内で受精します。卵管が閉塞していると自然妊娠が難しくなります。卵管通水検査では、生理が終わったころに来院していただき、子宮から生理食塩水を注入し、卵管の通過性を評価します。
子宮鏡検査
子宮の内部に細いカメラを入れて、ポリープや筋腫、炎症の有無を観察する検査です。
また卵管入り口に細いチューブから色素液を注入し、卵管の通過性を見ることもできます。
卵管の入り口
ポリープ
色素による
卵管通過性検査
子宮内膜組織検査(CD138免疫染色検査)
着床不全や不育症の原因の一つとして、慢性子宮内膜炎があります。
子宮鏡検査で炎症がみられた場合、子宮内膜の一部を採取し、免疫染色でCD138陽性の細胞を確認することで慢性子宮内膜炎を診断することができます。
卵管造影検査
子宮の入り口(子宮頚管)から子宮、卵管の方へと造影剤を流し、子宮の形や卵管の通過性、卵管周辺に異常がないかをレントゲンで確認する検査です。